配当貴族への投資ちょっと待った! ~2008年の米国配当貴族は今~

かぶちーずです。

配当貴族銘柄ってあるよね。

25年以上連続増配をしているという、配当好き必見の銘柄。
雑誌とか、有名ブロガーもよくオススメしています。
もらえる配当が年々増えていくなんて、自分が育成しているみたいで嬉しいもんね。

でも、

「〇〇年連続増配の実績があるからこの銘柄は大丈夫!安心安全!」

これって本当?なんか引っかかるよね?
っていうか絶対おかしいよね。
こんなの会社のプレゼンで言ったら絶対怒られるやつ。

だって配当貴族から脱落した銘柄の情報がないから。

現時点での配当貴族銘柄しかわからないじゃん。生存バイアスじゃん。
安心に保有するために加えるべき情報は、配当貴族銘柄がこれまでどれだけ脱落していないか、ですよね。

じゃあなぜ経済雑誌や有名ブロガーがその情報を加えないかって?

知ったら安心に保有できないからだよ。
入れたら入れたで話がめんどくさくなって、情弱が読んでくれなくなるからだよ。

今回かぶちーずは配当貴族銘柄がどれだけイェーイ!で素晴らしい!ものなのか調べるため、過去の情報をあさりつくしました。2008年の米国配当貴族銘柄の情報をThe DRiP Investing Resource Centerで見つけることができたので、これを使って説明していきます。https://www.dripinvesting.org/tools/tools.asp(なお、ADRは入っていないです。まあ入っていても結論は変わりません。)

さて、11年前の2008年1月時点での配当貴族銘柄、何銘柄あるでしょうか?

138銘柄です。

では、2019/8/30時点で配当貴族銘柄は何銘柄あるでしょうか?

136銘柄です。

ん、2銘柄しか減ってないじゃん!っていう声が聞こえてくる。

全然ちがーう!!このたわけもの!

この10年、米国経済は調子が良かった。
だから貴族入りした銘柄がいっぱいありました。

そこで2008年から2019年で新しく貴族入りした銘柄を、エクセルを駆使して調べました。
→なんと65銘柄!

ということはー?

2008年時点で配当貴族だったけど、2019年に没落貴族になってる銘柄は
67銘柄!無事死亡!

配当貴族銘柄は配当貴族ゆえに株価が高くなっています。増配やめたら爆沈間違いなし。

高配当だから連続増配の実績があるから、本当にそんな理由で買っていいの?長期保有するつもりなんでしょ。新小岩行きのチケットだよ。

え?リーマンショックがあったから金融銘柄が死んでいるだけ、他のセクターは安心安全や、って?

ふっふっふ。コカ・コーラのように甘いね。配当貴族だけに(うまい!)

10年で貴族落した銘柄の内訳をセクター別で出しておきました。

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確かに、金融銘柄が多いです。しかし、半分以下です。意外と公益セクターや一般消費財もきちんと貴族落ちしています。

高配当だから、〇〇年連続増配だから、これを銘柄選択の決定打にしたらダメですな。
(もちろん、考慮の一つには入れてもいいと思います。)

でもこれを決定打にしてはダメですな。

初心者でも簡単とか、バカでも稼げるとか、この数字を見るだけでわかるとか、そんなうまい話はない。

情弱に神はいない。

5 件のコメント

  • 言われてみれば、な内容で目から鱗でした。
    狭い視野で考えた気になってはいけないと
    気付かせてもらいました。
    ありがとうございます。

  • washerさん、コメントありがとうございます。今後も自分の疑問をベースにいろいろ調べてみますので、たまに見に来てください!

  • 通りすがりですが、読ませていただきました
    個人的には、増配が止まった=優良企業でなくなった瞬間に損切りできるという事なので、スマートベータとしては、むしろうまく機能していると思います
    それによってS&P500をアウトパフォームできるかは神のみぞ知るですけどね

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